分散型取引所(DEX)とは、ブロックチェーン技術を活用して、ユーザー同士で直接仮想通貨の取引を行うことができる取引所のことです。
DEXは、従来の中央集権型取引所(CEX)と比べて、口座開設が不要で手軽に利用でき、取扱銘柄数も多く、ハッキングリスクを軽減できるなどのメリットがありますが、投資家保護の仕組みがなく、日本語と日本円に対応していない場合が多いといったデメリットもあります。
そのため、日本人が安心・安全に利用できるDEXはごくわずかに限られています。

本記事では、信頼性が高く、日本語に対応しているおすすめの分散型取引所(DEX)をランキング形式でご紹介します!
記事の後半では、DEXを選ぶ際のポイントや、利用にあたっての注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
分散型取引所(DEX)おすすめ比較ランキング
総合スコア(ランキング根拠)について
ランキングの根拠となる総合スコアは、分散型取引所(DEX)を選ぶ際にポイントとなる「通貨ペア数、取引手数料、流動性および取引量、レバレッジ取引の最大倍率、取引所の信頼性」などを総合的かつ相対的に判断し、当サイトが独自のアルゴリズムを用いて100点満点で算出したものになります。
1位:PancakeSwap
2位:Uniswap
3位:dYdX
4位:Kine Protocol
5位:ApolloX
6位:Apex Protocol
7位:Jupiter
8位:GMX
9位:DODO
10位:PulseX
分散型取引所(DEX)の仕組みと種類
分散型取引所(DEX)は、様々な種類のものがあり、それぞれに異なる特徴や仕組みが存在します。



まずはDEXの基本的な仕組みから見ていきましょう!
分散型取引所(DEX)の仕組み
DEXでは、あらかじめ決められた条件を満たすと自動的にプログラムが実行される(契約が成立する)スマートコントラクトという仕組みが活用されています。
スマートコントラクトによって、ユーザーは第三者の仲介を必要とせずに、安全かつ迅速に仮想通貨の取引を行うことができます。
DEXでは、スマートコントラクトを利用した、主に以下の2つの方法で取引が行われます。
- オーダーブック型
- AMM(自動マーケットメイカー)型



ひとつずつ順番に解説していきますね。
オーダーブック型
ユーザーがそれぞれ売買注文を出し、それらをマッチングさせて取引を成立させる従来型の方法です。
オーダーブック型のDEXでは、ブロックチェーン上でオーダーブックを管理するため、取引の処理速度やコストに課題がある反面、AMM型よりも安全で簡単に取引することができます。
代表的なオーダーブック型のDEXには、dYdXやApolloXなどがあります。
AMM(自動マーケットメイカー)型
ユーザーが流動性プールと呼ばれる場所にトークン(仮想通貨)を預け入れ、それを元にトークンをスワップ(交換)する方法です。
AMM型のDEXでは、流動性プール内のトークンの在庫量に応じて、価格が自動的に決まる仕組みになっており、ユーザーはトークンを預け入れる(流動性を提供する)ことで報酬を得ることができます。
代表的なAMM型のDEXには、UniswapやPancakeSwapなどがあります。



AMM型を採用しているDEXの方が一般的です!
分散型取引所(DEX)の種類
DEXには、スマートコントラクトを活用するために、ベースとなるブロックチェーンが必要であり、主に以下の3つの種類があります。
- Ethereum(イーサリアム)ベースのDEX
- BNBチェーンベースのDEX
- クロスチェーン対応のDEX



順番に見ていきましょう!
Ethereum(イーサリアム)ベースのDEX
Ethereum(イーサリアム)上で動作するDEXです。
イーサリアムは、スマートコントラクトを実行することができるブロックチェーンの中で最も有名なものであり、多くの仮想通貨やDeFiサービスがイーサリアム上で作られています。
イーサリアムベースのDEXでは、イーサリアム上で発行されたERC-20と呼ばれる独自規格のトークンを取引することができ、代表的なものにUniswapなどがあります。
BNBチェーンベースのDEX
BNBチェーンというブロックチェーン上で動作するDEXです。
BNBチェーンは、仮想通貨取引所のバイナンスが提供している、イーサリアムと互換性のあるブロックチェーンで、取引の処理速度やコストがイーサリアムよりも優れています。
BNBチェーンベースのDEXでは、BNBチェーン上で発行されたBEP-20と呼ばれる独自規格のトークンを取引することができ、代表的なものにPancakeSwapやDODOなどがあります。
クロスチェーン対応のDEX
複数のブロックチェーン間でトークンのスワップ(交換)を可能にするDEXです。
クロスチェーン対応のDEXでは、ブリッジと呼ばれる仕組みを使って、異なるブロックチェーン上のトークンを相互に移動させることができます。
クロスチェーン対応のDEXでは、より多様なトークンを取引することができ、代表的なものにはJupiterやGMXなどがあります。
分散型取引所(DEX)のメリットとデメリット
分散型取引所(DEX)は、従来の中央集権型取引所(CEX)と比べて、様々なメリットがある反面、デメリットも存在します。
そのため、DEXを利用する際は、そのメリットとデメリットを正しく理解しておく必要があります。



ここからは、分散型取引所(DEX)を利用するメリットとデメリットをそれぞれ詳しく解説していきます!
分散型取引所(DEX)のメリット
DEXを利用するメリットとしては、主に以下の4つがあります。
- 口座開設が不要
- グローバルに利用できる
- 取扱銘柄が多い
- ハッキングのリスクを軽減できる



ひとつずつ解説していきますね!
口座開設が不要
DEXでは、従来の取引所(CEX)と違い、個人情報や本人確認書類を提出する必要がありません。
ウォレットを持っていれば、誰でもすぐに利用することが可能です。
グローバルに利用できる
DEXでは、国や地域に関係なく、インターネットに接続できればどこでも誰でも利用することができます。
また、運営主体や管理者がいないか、いても匿名のため、国家による制限や規制の影響も受けにくくなっています。
取扱銘柄が多い
DEXでは、基本的に上場審査がないため、CEXでは取り扱っていないマイナーな銘柄や、新興銘柄も取引することができます。
そのため、今後注目されるであろう銘柄に、早期に投資できるチャンスがあります。
ハッキングのリスクを軽減できる
DEXでは、ユーザー自身がウォレットの秘密鍵(パスワード)を管理するため、CEXのように運営会社がハッキングに遭って資産を失うリスクを軽減することができます。
ただ、自身がウォレットの秘密鍵(パスワード)を忘れたりしてしまった場合は資産を引き出せなくなる可能性があるため、注意が必要です。
分散型取引所(DEX)のデメリット
DEXには、主に以下の4つのデメリットがあります。
- 投資家保護の仕組みがない
- 日本語・日本円に対応していない場合が多い
- カスタマーサポートが受けられない
- 取引の処理速度やコストに課題がある



順番に見ていきましょう!
投資家保護の仕組みがない
DEXでは、口座開設が不要で、直接自分のウォレットを接続して取引を行うため、CEXのような投資家保護の仕組みがありません。
そのため、取引に関するトラブルなどが発生した場合は、補償やサポートなどは受けることができず、基本的には自己責任となります。
日本語・日本円に対応していない場合が多い
本記事(当サイト)では、日本語に対応したDEXのみを厳選して紹介していますが、一般的なDEXでは、英語や中国語などの外国語が主流で、日本語に対応していない場合が多いです。
また、基本的に法定通貨との交換ができないため、日本円での取引もできません。
カスタマーサポートが受けられない
DEXでは、運営会社が存在しないため、カスタマーサポートが受けられません。
そのため、取引に関する疑問や不明点があっても、自分で調べるか、コミュニティに質問するしか方法はありません。
取引の処理速度やコストに課題がある
DEXでは、ブロックチェーン上で取引を行うため、ネットワークの混雑やガス代の高騰によって、取引の処理速度やコストが影響を受けてしまいます。
特に、イーサリアムベースのDEXでは、ガス代(手数料)が高額になることが多く、小額の取引には不向きです。
分散型取引所(DEX)を選ぶときのポイント
DEXは数多くの種類が存在し、それぞれに異なる特徴があるため、自分の目的に合わせて選ぶ必要があります。
DEXを選ぶ際に重視すべきポイントは、主に以下の3つです。
- 取引するトークンの種類
- 取引の処理速度とコスト
- セキュリティと信頼性



ひとつずつ解説していきますね!
取引するトークンの種類
DEXによって、取り扱っているトークン(仮想通貨)の種類や数は異なります。
そのため、自分が取引したいトークンが、そのDEXで取り扱っているかを確認しておく必要があります。
また、トークンの流動性や取引量も重要です。取引量が多く、流動性も高ければ、自分が取引したいトークンを適正な価格で、スムーズに売買することができます。



取り扱っている銘柄の種類や数だけでなく、DEX自体の取引量や流動性もきちんと確認しておきましょう!
取引の処理速度とコスト
DEXでは、ベースとしているブロックチェーンの種類やネットワークの混雑状況によって、取引にかかる時間やガス代(手数料)が変わります。
ただ、ネットワークの混雑状況などは事前に把握することが難しいため、取引にかかるコストを抑えたい場合は、あらかじめ取引手数料が安いDEXを利用すると良いでしょう。
また、取引手数料が安いDEXを知りたい方は、以下の分散型取引所(DEX)の手数料比較ランキングを参考にしてみてください!


セキュリティと信頼性
DEXは従来のCEX(中央集権型取引所)とは違い、基本的に補償やサポートが受けられないため、セキュリティや信頼性がDEX選びの重要なポイントになってきます。
DEXのセキュリティや信頼性を確認する方法としては、主に以下の2つがあります。
- DEXがベースにしているブロックチェーンの規模や安全性を確認する
- DEXに対するユーザーの口コミや評判を確認する



セキュリティと信頼性はDEX選びにおける非常に重要な指標となるので、きちんと確認しておきましょう!
分散型取引所(DEX)を利用する際の注意点
DEXは従来型の取引所であるCEXとは異なる点が多いため、利用するにあたっては、注意しておかなければならない点が存在します。
DEXを利用する際は、主に以下の4つの点を注意しましょう。
- ウォレットの管理
- 取引内容の確認
- リスクの理解
- 定期的な情報収集



ひとつずつ注意点を解説していきますね。
ウォレットの管理
DEXを利用するには、自身の仮想通貨ウォレットを接続する必要があります。
ウォレットは、仮想通貨を自分で保管しておくための財布のようなもので、秘密鍵と呼ばれるパスワードのようなものでアクセスする(開く)ことができます。
秘密鍵を失うと、ウォレットにアクセスできなくなり、資産を取り戻すこともできなくなるため、絶対に他人に知られたり、紛失したりしないように注意してください。



秘密鍵は紙に書いて厳重に保管しておくのと、自分でも暗記できるようにしておければ完璧です!
取引内容の確認
DEXでは、基本的に一度取引を実行すると、キャンセルや変更ができません。
そのため、取引を行う前に必ず取引の内容や条件を確認し、取引に関する記録や証拠も残しておくようにしましょう。



取引する金額や通貨ペアなどの取引内容は何度もチェックするようにしましょう!
リスクの理解
DEXでは、高いリターンを得ることができる可能性がありますが、同時に、市場の変動やハッキング、スマートコントラクトのバグなどによって、資産を失うリスクも伴います。
そのため、自己責任を念頭に置いて、自分の判断で取引を行うようにしましょう。



リスクを納得して、許容した上でDEXを利用しましょう。
定期的な情報収集
DEXやWeb3の業界では、日々さまざまなアップデートが繰り返されており、目まぐるしく変化しています。
そのため、常に最新の情報や知識を持っておくことが重要です。
DEXの動向やトークンの価格、ブロックチェーンの技術などに関する情報を、信頼できるソースから定期的に収集するようにしましょう。



Webサイトからだけでなく、DiscordなどのコミュニティやSNSなどで、他のユーザーと情報交換や交流をすることも有益な情報収集手段です!
分散型取引所(DEX)に関するよくある質問と回答
まとめ
本記事では、おすすめの分散型取引所(DEX)をランキング形式で紹介してきました。
分散型取引所(DEX)は、ブロックチェーン技術を活用して、ユーザー同士で直接仮想通貨の取引を行うことができる新しい形の取引所です。
DEXには、口座開設が不要で手軽に利用でき、取扱銘柄数も多く、ハッキングのリスクを軽減できるなどといったメリットがあります。
「これからDEXを利用してみたい」と考えている方は、まずは総合スコアの高い分散型取引所(DEX)から使ってみることをおすすめします。
また、すでにDEXを利用した経験があるという方は、取引手数料が安い分散型取引所(DEX)で紹介しているDEXを利用して、取引コストを抑えながら収益性を高めていきましょう!
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